介護のプロとして従事するホームヘルパーは、介護に関する基本的資格である介護職員初任者研修や、国家資格の介護福祉士を所持している事が理想です。ただ、これらの資格を持っていない場合や、介護職未経験者でも応募可能な事業所が増えており、就職後に民間学校に通いながら資格取得を目指す事ができます。介護未経験者の事業所面接は、介護職への志望動機、前職でどんな事に取り組んだか、仕事で窮地に陥った時にどのように対処したかといった質問をされるでしょう。面接では、介護の仕事に興味がある事を積極的にアピールするのが大切なので、本番前に家族や友人と模擬面接をしておくと、面接当日はプレッシャーを感じずに臨む事ができるかもしれません。

採用試験に合格した後は本採用ではなく、多くの事業所で3カ月から6カ月程度の試用期間が設けられています。その期間は、先輩から介護に関する基本技術を学んだり、利用者と信頼関係を築いたりする事に重点を置いて仕事に取り組む事が大切です。仕事への態度によっては採用を見送る可能性もあるので、無遅刻無欠席で勤務する事や、同僚と積極的にコミュニケーションを取る事も必須となっています。なお、ホームヘルパーとして規定の日数以上勤務すれば、介護福祉士国家資格の受験条件を得る事が可能で、受験までに介護福祉士実務者研修を修了しておく必要があります。この資格を取得しておけば、介護知識も深まる事に加えて、介護計画を立てられるケアマネージャーへのキャリアアップにも繋がります。